Format

ここでローカライズするのは、TEXT関数の第2引数(ひきすう)として指定される「表示形式コード」と呼ばれる文字列の記述方法です。Kawasemiで表示形式コードを使用するのはTEXT関数だけであるため、ここでの設定は、TEXT関数以外には影響を与えません。

「Format」タブを開くと、更にその中に5つのタブが存在します。以下ではこれらの設定が、表示形式コードに如何(いか)なる影響を及ぼすかについて説明します。

Specifiers

「Specifiers」タブで設定するのは、数値の表示形式に関わる指定子です。この入力画面の左側の列には、米国英語環境での数値指定子が列挙されており、もしこれを変更する必要がある場合は、指定子として使用される文字を右側の入力欄に入力してください。

恐らくこの入力画面には、何も入力する必要は無いものと思われます。入力欄が空欄の場合、初期値である米国英語環境の文字が指定子として使用されます。

Date/Time Specifiers

「Date/Time Specifiers」タブでは日時の表示形式に関わる指定子を変更します。この入力画面の左側の列には、米国英語環境での日時指定子が列挙されており、もしこれを変更する必要がある場合は、指定子として使用される文字を右側の入力欄に入力してください。

言語によっては、日時の指定子が米国英語環境とは異なる場合があります。例えば、「年」を表示するための指定子は、米国英語環境では「y」ですが、フランス語環境では「a」です。この場合、「y」の入力欄に「a」を入力します。

AM/PM

「AM/PM」タブでは、午前か午後かを表示させるための指定子を変更します。

ここで入力するのは、表示形式コードの中から指定子を検出するための正規表現です。この入力欄が空欄の場合、米国英語環境と同じ検出手法が用いられます。多くの場合、この入力欄は空欄のままで構わないと思われます。それでもこの入力欄が用意されているのは、東アジアの言語では全角文字の指定子も使用できてしまうためです。もし、その必要がある場合、この入力欄には、「([aAaA][//][pPpP])|([aAaA][mMmM][//][pPpP][mMmM])」のような、少々長い正規表現を入力しなければなりません。

Characters

「Characters」タブは、全角文字の指定子を許容する東アジアの言語のための入力画面です。それ以外の言語では、恐らく入力の必要はありません。

ここでの設定は、全角文字を半角文字に変換するために使用されます。この入力画面では以下の手順で入力を行います。

  1. 「+」ボタンをクリックしてテキストボックスを表示します。

  2. テキストボックスに全角文字を入力し、Enterキーを押下します。

  3. 「Half width character」の入力欄に半角文字を入力し、Enterキーを押下します。

  4. 入力した文字を削除する場合は、その文字を選択して「-」ボタンをクリックします。

入力する文字の数が多い場合、この方法で入力するのは骨が折れます。そのため、クリップボードに格納されたTSV(Tab Separated Values)データを貼り付ける機能が用意されています。以下の手順で貼り付けてください。

  1. Excelなどのソフトで、クリップボードにデータをコピーします。これらのソフトでコピーされたデータは、通常、TSVとして取り出すことができます。
  2. 「↓」ボタンをクリックしてクリップボードに収められたTSVデータを貼り付けます。

Double Byte Number

「Double Byte Number」タブは東アジアの言語のための入力画面です。それ以外の言語では一切入力する必要はありません。

数値を漢数字として表示するための指定子が4つ存在します。「[DBNum1]」、「[DBNum2]」、「[DBNum3]」、「[DBNum4]」の4つです。「Double Byte Number」タブを開くと表示される4つのタブは、それらの設定を入力するためのものです。4つの内の何れかのタブを開くと、以下のような入力画面が表示されます。

「0」~「9」の入力欄には、それぞれに対応する漢数字を入力します。

「10」、「100」、「1000」についても同様です。

右側の入力欄には、4桁ごとの名前を入力します。以下の手順で入力してください。

  1. 「+」ボタンをクリックして入力欄を追加します。

  2. 入力欄に名前を入力して、Enterキーを押下します。

  3. 「-」ボタンをクリックすると、最下行が削除されます。

この入力欄については、クリップボードに格納されたTSV(Tab Separated Values)データを貼り付ける機能が用意されています。以下の手順で貼り付けてください。

  1. Excelなどのソフトで、クリップボードにデータをコピーします。これらのソフトでコピーされたデータは、通常、TSVとして取り出すことができます。
  2. 「↓」ボタンをクリックしてクリップボードに収められたTSVデータを貼り付けます。